タモリTV

以下は、あなたの文章の日本語訳です。かなり長い文章のため、自然な日本語にしつつ丁寧に訳しました。日本語読者が読みやすいよう、必要に応じて文化的な補足や表現も加えています。


タモリTV出演について

ここ数ヶ月で自分がやった「最大のこと」は、たぶんメディア関連の仕事です。

5月に最後の投稿をしてから、日本で最も有名なテレビタレントの一人(もしかすると最も有名な?)である、サングラスがトレードマークのタモリさんと一緒に、2日間にわたるテレビ番組の撮影を行いました。テーマは盛岡。2月に彼のチームから連絡が来ましたが、メディアからの依頼はあまりに多く、半分は無視、残りはアシスタントが対応していて、ほとんど断っているのが実情。その中で彼らのメールは埋もれてしまっていました。

最終的に、盛岡の知り合いの店主からDMが届きました。「おい、タモリのチームがお前に連絡取りたがってるぞ。早く返事しろ、バカ。お前が出ないなら、タモリは盛岡に来ないかもしれないぞ!」と。

そこでようやく返事をし、会議が始まり、そして撮影に至ったのです。僕は2日間、タモリさんと一緒に街を歩きました。それはまるでジョン・レノンと肩を並べて歩くようなものでした。人々の反応は凄まじく、僕は彼のことをほとんど知らなかったのに。写真を見れば見覚えがあったかもしれないけれど、日本のテレビ番組を一度も見たことがなく、ポップカルチャーにも疎い僕にとって、彼の数々の昼番組や音楽番組、深夜番組についての知識はゼロでした。

タモリさんは78歳。小柄で、右目の失明を隠すためにいつもサングラスをかけています。日本の「国民のおじさん」のような存在で、皆に愛されています。面白くて、賢くて、優しい人です。


タモリとの「初対面」

撮影の最初のシーンは、駅裏でした。

「そこに立って!」と指示され、
「OK!」と返事。

「タモリ、出して!」とスタッフが叫びます。

タモリさんはバンからまるで冷凍カプセルから出てくるかのように現れ、僕の横に立ちました。そしてもう一人、盛岡出身の若手女性アナウンサー・森さんも隣に。

「スタート!」

タモリ「タモリです!」

森「森です!」

僕「アアアアア!!!!!」と叫びながら、思わずタモリさんの肩を掴んで激しく揺さぶってしまいました。

「おいおい、ちょっと待ってよ!こんな始まり方アリかよ!」

その場の全スタッフが一斉に切腹しそうな勢いでした。
たぶん僕は、日本のテレビ史上、初めてタモリさんを揺さぶった人間だったと思います。


撮影の混乱、そして盛岡の人々の反応

2日目になる頃には、僕もかなり慣れて自信もつきましたが、1日目は本当にカオスでした。現場には40人近いスタッフ、6台のカメラ、そして大量のカンペ。カンペを読むなんて初めて。カメラの前でアドリブするなんてゼロ経験。それでも撮影は進み、そして…

撮影中、人々は泣き叫び、車からもバスからも「タモリーーー!!!」と叫び声が。朝6時の盛岡・三戸朝市では、野菜や麺を買う高齢の女性たちがまるでモーセの奇跡でも見たかのような目でタモリさんを見つめていました。

そして僕にも「盛岡にタモリさんを連れてきてくれてありがとう!」と握手を求めてくる人たち。全くの偶然から始まったこのプロジェクトでしたが、街にとっては大きな出来事だったようです。


本音とその後のトウカイドウ旅

正直なところ、最初はこの撮影をやりたくなかったんです。時期が最悪で、僕は東海道の旅「パチンコロード復帰編」に集中したかった。でも「4月以外は無理」と言っていたのに、結局5月に撮影決定。かなりの無理をして参加しました。

でも、最終的にこの出演は盛岡へのギフトになったと感じています。自分のエゴは一切なく、ただタモリさんを盛岡に連れて来ることが、市民にとって意味のあることであるなら、やるべきだったと思っています。実際、撮影後は多くの店がTVで紹介され、彼らのヒーローに会うことができました。


トウカイドウでの「正直さ」

撮影が終わったその足で京都へ向かい、睡眠不足のまま東海道歩きがスタート。初日43キロ、2日目44キロ。正直、完歩できないかもと思いました。

でも、結局17日間で京都から東京まで歩き通しました。毎晩文章を更新し、約40,000語を書きました。ハッセルブラッドとライカを3台担ぎ、写真も撮りまくりました。エネルギーをすべて使い果たしましたが、「正直であること」がテーマでした。


メディアと自分

この18ヶ月、新聞や雑誌、テレビの取材を多く受けてきました。その中で一つ学んだのは、「本当の仕事は、地道な作業にこそある」ということです。メディアは魅力的ですが、本質ではない。もしこれが10年前だったら、勘違いしていたかもしれません。でも今は43歳。わかっているつもりです。


J-Waveのラジオと今後

実は今、日本語で30分のJ-Waveラジオ番組も月1でやっています。これが本当に楽しい!タモリTVとは違い、エネルギーをくれる仕事です。相方の長井雪乃さんが素敵で、毎回スタジオは温かく、歩きについて語る30分がとても心地よいのです。

この番組は、11月に発売予定の『キッサ・バイ・キッサ』の日本語版のプロモーションでもあります。詳細はまた後日!


最後に

とにかく、いろんなことがあった数ヶ月でした。この体験を支えてくれたSPECIAL PROJECTSのメンバーの皆さんに、心から感謝しています。本当にありがとうございます。

それでは、暑さに気をつけて。日傘をお忘れなく。

— C

P.S. 8月、ポートランドのXOXOでジェイソン・コッキーと一緒にステージに立ちます。来られる方はぜひ!

P.P.S. タモリさんのオフショットを撮ってくれた、そして現場で支えてくれたアシスタントの城座あやこさんに、心から感謝。


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